遺跡と周辺の環境 主な調査区 獣形勾玉 河川2 中世集落 井戸 前方後円墳
遺跡周辺の環境
資料館から調査地の地図


   調査区は木間池北方遺跡と城遺跡にまたがります

昭和52年から数次にわたって行われ、今回の調査地ですべての発掘調査が終了します。調査地は生駒山系のふもとにあたり、奈良県への道が通じる重要な地域です。周辺は縄文時代から中世の遺跡がみられます。

弥生時代においては、四條畷小学校内遺跡で石敷き祭祀遺構が発見されています。石敷きの上から弥生時代前期の土器が散乱した状態で発見されました。

古墳時代には中期から後期にかけて古墳群が築かれました。大上古墳群と清滝古墳群です。これらの古墳には馬の埋葬も見られ、馬飼い集団の墓域として知られています。今回確認された古墳時代後期の前方後円墳のすぐ近くでも横穴式石室や古墳時代中期の前方後円墳が発見されています。また、四條畷小学校内遺跡では、渡来人の存在を示す陶質土器が出土しています。

白鳳時代には、この古墳群を整地して正法寺が建立されました。この大規模開発によって古墳群が破壊され、ほとんどの古墳の主体部が失われています。奈良時代には、正法寺をとりまくように人々が生活するようになり、奈良の都と同じように土馬を使った祀りが行われました。

このような歴史的環境のなかで、木間池北方遺跡と城遺跡にまたがる地域を平成

15年12月〜16年3月まで発掘調査しました。

163のメニューにもどる