中野遺跡

二重の枠をもつ井戸
平安時代 約1200〜800年前

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井戸まわりの風景写真   井戸展示写真 土器展示風景写真 
井戸の全体が見えてきました
右上のマンションの手前 三角の屋根が中野正法寺 
 
井戸の展示風景  井戸から出土した土器展示風景  
 調査風景写真  調査風景写真

発掘速報ミニ展示
展示期間
平成26年5月30日(金)〜
7月13日(日)まで

平成26年2月から3月にかけて、中野本町12−40で宅地造成に伴い中野遺跡の発掘調査を行いました。この調査で平安時代〜鎌倉時代〜室町時代(約1200450年前)の集落跡が見つかりました。
調査の重要な成果は平安時代に建設された井戸が見つかったことです。井戸枠を据えるために掘られた穴の直径は2.4Mメートル、深さは2メートルありました。この穴の中に二重構造の井戸が設置されていました。この
井戸が見つかった場所は中野正法寺の50メートルほど北側です。

これまでに市内で何十基もの井戸を発見していますが、市内から発見された井戸のなかでもこれほど丁寧で見事な作りのものは始めてでした。

  井戸の外側の四隅に柱を設置し、その間に横長の板を何枚も積み上げて一辺95センチの四角形に枠を組んで外枠としています。その中に直径56センチ、長さ110センチの大きな丸太を二つに割って中をくり抜いた丸い枠が据えられています。

丸枠井戸の底からは、底の部分に墨で字が書かれた平安時代の土器(碗)が出土しました。書かれた内容は不鮮明でまだ研究中ですが、井戸を使わなくなる時に、井戸の神様を鎮めるために使われたのかもしれません。



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外枠の横板を掃除しています  外枠の横板がきれいに掃除できました
 調査風景写真  調査風景写真
土層を調べています   中側の丸太を刳り貫いた井戸枠を石や板材で支えています 
調査風景写真 調査風景写真
ほぼ全体が見えてきました  外枠の外側から出土した土器(甕)